国民文化祭 現代詩の祭典 山梨
2014-05-13


昨年の10月(書くのが遅くなってしまったのですが・・。)国民文化祭 現代詩の祭典・山梨に遊びに行ってきました。深沢七郎の小説でも有名な笛吹市で開催されました。小説のイメージが強かったのですが、現実は全然違い、美しい山並みに囲まれた穏やかな落ち着いた町。空気は澄んでいるし、あわい光の中でブドウ畑が連なり、いいところです。

私の行った日は、ブドウ棚に覆われた会場(金桜園)で詩の朗読や講演が行われました。山梨県出身の詩人堀内幸枝さんについて鈴木正樹氏から講演がありました。戦中、戦後と厳しい時代の流れを冷静に観察し言葉にたくした作品の数々。その基盤には、永遠の少女としての憧憬、故郷の豊かな自然、・・、多彩な感覚、感情があり堀内さんの世界が幾重にも広がっていくことを作品にそって緻密に講義してくださいました。

岡島弘子さんの朗読もよかったです。「トンネルをぬける」という長編詩。読み応えがあります。山梨の自然、(水)との関わりが、生きていく力、ものを書きたいという衝動に結びついてくる。瑞々しい感覚、言葉でつづられたこの詩をよむとわたしも日々の小さな自然、生活の中に発見があるのだ、生の原型をみつけることができるのだと実感してしまいます。

スコレーセンターでは、山梨ゆかりの詩人たちの詩集や詩誌(古屋久昭氏所蔵)約400冊が展示されていて、面白く読ませていただきました。
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