詩集『色トリドリの夜』
2009-08-28


塗り替えたその先へと
   私が歩いていく

 言葉で自分の道を歩き進んでいこうとする、きっぱりとした態度。詩集の言葉、一つ、一つが、この進もうとする、広がろうとする作者の思いから、屹立しているのでしょう。

 色トリドリの夜。素敵な言葉です。ただの暗闇ではなく、闇の中にも様々な個性的な色はあるのです。でも、日常の忙しさの中に埋没し、そのすばらしさに気がつかないだけ。言葉の力で、それに、気づいた作者。色トリドリにそれぞれの道を歩んでいけばいいんだ・・。気がつかないすばらしい色が、日々の中には潜んでいるのだ・・。読んでいるうちに、こちらも一歩を踏み出す、ささやかな夢に向かっていく勇気をもらうことができます。自分の道を歩んでいく、足元の確かな温かな感触が蘇ってくるのです。

戻る
[詩]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット